ヴェネツィア国際映画祭W受賞&アカデミー賞®外国語映画部門インド代表!
不条理な容疑で逮捕され、被告人となった男と、彼の運命を握る裁判官、検事、弁護士。
一つの「裁き」を巡る法廷の攻防と、並行する彼らの私生活を、
独特の視点とカメラワークで描いた、異色の法廷劇が幕を開ける―

世界が注目するインド新世代の旗手、チャイタニヤ・タームハネーが描く
"社会システム"と"人間"
ムンバイを拠点としながらもボリウッドとは一線を画し、独自のスタイルで作品を作り上げているインド新世代の旗手チャイタニヤ・タームハネー。
米経済誌フォーブス「アジアのエンターテインメント&スポーツにおける30歳以下の30人」、米業界誌ハリウッド・レポーター「世界で最も将来が期待されている30歳以下の映画監督の一人」などに選出され、世界の映画界に新風を巻き起こしている。
本作では、インドの裁判やカースト、家族といった社会システムを背景に、国家権力などの問題にも踏み込みながら、ユーモラスかつ洞察力に富んだ視点で“人間”を描いていく。
ある下水清掃人の死体が、ムンバイのマンホールの中で発見された。ほどなく、年老いた民謡歌手カンブレが逮捕される。彼の扇動的な歌が、下水清掃人を自殺へと駆り立てたという容疑だった。
不条理にも被告人となった彼の裁判が下級裁判所で始まる。理論的で人権を尊重する若手弁護士、100年以上前の法律を持ち出して刑の確定を急ぐ検察官、何とか公正に事を運ぼうとする裁判官、そして偽証をする目撃者や無関心な被害者の未亡人といった証人たち。
インドの複雑な社会環境の中で、階級、宗教、言語、民族など、あらゆる面で異なる世界に身を置いている彼らの個人的な生活と、法廷の中での一つの裁きが多層に重なっていき…
 

監督・脚本 チャイタニヤ・タームハネー
1987年インド、ムンバイ生まれ。23歳の時に発表した短編映画『Six Strands』は、ロッテルダム国際映画祭、クレルモンフェラン短編映画祭、エディンバラ国際映画祭、スラムダンス映画祭など各国の映画祭で受賞。その後、長編映画第一作目となる本作『Court』を制作し、ヴェネツィア国際映画祭ルイジ・デ・ラウレンティス賞、ウィーン国際映画祭批評家連盟賞など16の賞を受賞。米アカデミー賞のインド代表にも選出される。米経済誌フォーブス「アジアのエンターテインメント&スポーツにおける30歳以下の30人」、米業界誌ハリウッド・レポーター「世界で最も将来が期待されている30歳以下の映画監督の一人」として取り上げられるなど、若手随一の才能として世界から注目されている。

プロデューサー ヴィヴェーク・ゴーンバル
1979年インド、ムンバイ生まれ。シンガポール育ち。米国エマーソン大学を卒業後、ムンバイへ戻り、数々の演劇、テレビ、映画に俳優として出演。演劇で知り合ったチャイタニヤ・タームハネーの企画に賛同し、本作の製作費80万ドルを自費で賄い、本作を製作するために製作会社ZOO Entertainmentを設立する。本作が初のプロデュース作品となり、プロデューサー業務と同時に、俳優として主演も務める。

ヴィーラー・サーティダル
(歌手ナーラーヤン・カンブレ)
ヴィヴェーク・ゴーンバル
(弁護士ヴィネイ・ヴォーラー)
ギータンジャリ・クルカルニー
(検察官ヌータン)
プラディープ・ジョーシー
(裁判官サダーヴァルテー)

都市 劇場 公開時期
京都 京都シネマ 11月10日(土)~11月23日(金)